発表された注意報
令和4年6月20日、鹿児島県病害虫防除所より、早期水稲のいもち病(穂いもち)に対する「令和4年度病害虫発生予察注意報第2号」が発表されました。
注意報の根拠
発生の状況
発表によると、県下早期水稲地帯において早期水稲のいもち病(葉いもち)の発生圃場率は高いものの発生程度は少~中程度である。
- 発生圃場率 (県全体) 57.6% (平年 14.0%)
- 発生程度割合(県全体) 甚:0%、多:0%、中:7.1%、少:50.5%、無:42.4%
天候の要素
6月16日鹿児島地方気象台発表の予報によれば、向こう1か月は平年と同様に曇りや雨の日が多く、いもち病の発生に好適となる恐れがある。
今後、出穂時期がいもち病菌の好適条件となりやすい梅雨時期と重なることから穂いもちが多発する恐れがある。
防除上の注意
- 穂ばらみ期から穂揃い期に、粉剤、または液剤による防除を行う。
- 粒剤による予防防除を行った圃場でも、上記の防除を徹底する。
いもち病の病原体である真菌類(糸状菌類)については、薬剤耐性も多数報告されているので、同一薬剤の連用は避け、FRACの作用機構分類が異なる薬剤をローテーションして使用しましょう。
また、薬剤の使用においては、ラベル記載事項を順守しましょう。
なお、本記事は鹿児島県病害虫防除所の発表情報を基に3aaaがまとめたものです。
詳細については、必ず鹿児島県病害虫防除所の発表情報をご確認ください。