発表された注意報
令和4年6月15日、宮崎県病害虫防除・肥料検査センターより、「令和4年度病害虫発生予察注意報第1号」が発表されました。
発表によると県下全域において、早期水稲のいもち病(葉いもち、穂いもち)の発生が増加しており、一部圃場ではずり込み症状の発生もみられるとのことです。
まずは圃場を入念に見て回り、状況に応じた適切な防除を行うよう注意しましょう。
発表された注意報の根拠
発生の状況
6月上~中旬の巡回調査(33圃場)の結果、以下項目について平年比やや多であった。
評価項目 | 令和4年度 | 平年 |
---|---|---|
葉いもち発生面積率 | 45.5% | 14.6% |
発病度 | 4.1 | 1.0 |
発病株率 | 12% | 3.8% |
確認された状況
山際の風通しの悪い圃場や箱施薬を施用していない圃場の一部でずり込み症状が確認されている。
天候の要素
向こう1か月の天候が梅雨入りに伴い曇りや雨の日が多く、平均気温は平年並みか高い見込みと予想されるため、今後の発生拡大が懸念される。
防除上の注意
状 況 | 必要な防除・対策 |
---|---|
わずかでも発生が見られる | 治療効果のある茎葉散布剤で防除 |
ずり込み症状が見られる | ・直ちに茎葉散布剤で防除 ・穂いもち予防のための本田粒剤を施用 *ラベルにて使用基準を確認し順守する |
上位葉の葉いもち (穂いもちの発生源) | ・穂ばらみ後期と穂ぞろい期の防除を徹底 ・出穂期及びその後も降雨が続く場合 穂揃期の7~10日後に追加防除 |
雨天が続く場合 | 雨間散布を行い防除適期を失しない |
薬剤の選択 | 同一系統の薬剤の連用は耐性菌の発生を 助長するので、作用機構の異なる薬剤を ローテンションする |
なお、詳細については、宮崎県病害虫防除・肥料検査センターの情報をご確認ください。