発表された注意報
令和4年7月19日、山口県病害虫防除所より水稲のいもち病(葉いもち、穂いもち)に対する「令和4年度農作物病害虫発生予察注意報第4号」が発令されました。
発生の状況
山口県下全域において「水稲のいもち病(葉いもち、穂いもち)」が7月〜9月において発生の程度「多」となることが予想されており、福岡管区気象台発表の1ヶ月予報で見込まれる気象条件で推移すれば、葉いもちの上位葉への進展や穂いもちへの感染が危惧されるため、充分な注意が必要です。
注意報発令の根拠
圃場巡回調査の結果
7月11日〜13日の巡回調査の結果、発生圃場率、発病度が過去10年で最も高かった。
調査項目 | 令和4年度 | 平年 |
---|---|---|
発生圃場率 | 32.6% | 6.8% |
発病度 | 4.3 | 0.4 |
これまでの推移
葉いもちの発生は6月下旬時点で平年並みであったが、曇天などの天候不順により7月中旬ごろより急増している。
気象の影響
福岡管区気象台発表(7月14日)の1ヶ月予報によれば降水量は平年なみか多い、日照時間は平年並みか少ない見込みのため、好適条件日が多くなる可能性がある。
防除対策
上位葉まで病変が進展あるいは急性型(浸潤型)病変が認められる場合 | ブラシン剤、トライ剤、コラトップ剤を用いて直ちに防除する | ||
穂への感染の抑制 | 液剤または粉剤を用いて出穂前(穂ばらみ後期)と出穂期の2回防除を必ず行う 粒剤を使用する場合は出穂前に行う | ||
防除後も発生が拡大する場合 | 追加防除を行う | ||
薬剤について | 農作物病害虫・雑草防除指導基準を参考にする |
防除上の注意すべき事項
- 箱施用剤を使用した圃場でも圃場をよく見て回る。発生が認められた場合は防除を行う。
- 降雨が続く場合の薬剤散布は雨の間に実施するが、散布後3〜4時間降雨がないことが望ましい。
- 粒剤は剤の使用時期が異なるので注意する。
- 薬剤散布の際は、農薬使用基準やラベル記載事項を順守し、周囲へのドリフト防止に注意する。
なお、本記事は山口県病害虫防除所発表内容を引用し、3aaaがまとめたものです。
詳細については、、以下リンクから公式サイトの情報を必ずご確認ください。